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YELL~あなたへの応援歌♬ 2021Track.12~『25歳の君へ、54歳のあなたへ ~プロ野球選手のセカンドキャリア事情②~』

YELL~あなたへの応援歌♬ 2021Track.12~『25歳の君へ、54歳のあなたへ ~プロ野球選手のセカンドキャリア事情②~』

今月もプロ野球選手のセカンドキャリア支援を通じたキャリア構築へ思い馳せる雑感を寄せたいと思います。

 

お陰様で先週、サポートしていた選手の内定が出ました。

我が事のようにうれしい限り(涙)

さて彼がなぜ内定を勝ち取れたのか!?それはズバリ彼の持つ『素直さ』だと考えています。

 

子供の頃から野球しかやってこない、高校を卒業して野球を続けるためにクラブチームを持つ会社に就職、でももっと野球に専念したいとNPBを目指すべく独立リーグへ歩みを進めた、今年25歳、結婚もし子供もでき、夢を追いかけるのを諦めて支えてくれた家族へこれからは恩返ししたいと新しい道を選択した。

 

私のキャリア面談は求職者の生きてきた道を遡ってその時の思考や行動に焦点を当てます。

BCリーグにいたときの自分、就職して野球を続き得ていた時の自分、高校時代や中学時代、幼少期にまで遡って自分の生きてきた道を言語化してもらいます。

何が好きだった?何が苦手だった?なんで好きだった??なんで苦手になった??今までで一番バイオリズムの高いのは何歳の時?なぜそうなったの??逆にバイオリズムが一番低い時はいつ?なんでそうなったの??BCリーグで、職場で、高校で、中学で周囲からはどんな人間って言われていた?自分ではどう思う??などなど、彼からの言葉を大切に拾っていきます。

 

怪我をして実力を発揮できない辛い日々、でも諦めずにトレーニングに明け暮れた日々、キャリアハイの成績でも家族のためにバットを置く決意、「やり切りました!」爽やかな彼の迷いない言葉に信頼がおけました。

決して口数は多くなく、むしろ口下手な彼、でも私には映りました、忍耐力、継続力、向上心、そして謙虚さ素直さ実直さ…絶対に彼は成功する、そう強く信じられました。

 

数字の世界で生きてきたし、これからもそんな世界に身を置きたい、家族を養うためにこれからはしっかり稼いで楽をさせてあげたい、そのためならどんな苦労も苦じゃない、そんな強い意志を感じました。

 

面接に向かうまでたくさん会話しました。

今や遠方でもオンラインと言う武器があり、顔を見ながらしっかり向き合い続けました。

業界研究、それはそれは社会を知らない選手たちとは一番難しいところかもしれません。

でも興味関心がどこに向いているのか注意を払いながら一緒に選んでいきました。

予想を覆した彼の志望する業界、今までの人生とは全くかけ離れている業界だけど、元来『布団も車も壺も保険も売れる営業マン』を育てたいと言ってきた私、業種業界は関係なく成功する営業マンとしての品格が彼には備わっていると思いました。

 

面接対策、彼が一番自信がないであろう、伝える力。

どうしても論理的に話せない、長くなる節がある彼にこう伝えました。

「聴く力があるからこその伝える力、あなたは人の話が聴ける男、それを存分に伝えておいで。営業マンは話が旨い人よりも聴くのがうまい人の方が成功するんだよ!」

 

なんと、私が提案した最初の1社で即内定が出ました。

それも最終を飛ばしての内定、彼のポテンシャルをしっかり掴んでくれたのでしょう。

2社目は残念ながら最終で不合格でしたが、これも相性と彼には伝えました(笑)

まずは受け入れを決めてくれたE社さん、そして縁の下で支えてくれたNさん、ありがとうございました。

彼は年明けの入社に向けてすでに目線は前に上に向いています。

むしろ入社後も精一杯彼と向き合って応援していきたいと思います。

 

みんながみんなこんな感じなら苦労しませんが、それがそうでもないんです(苦笑)

なぜか目線が高いやつ、どうしても野球を切り離せないやつ、保守的で悲観的なやつ、

野球選手も人間、人生いろいろ、十人十色、決して押し付けず、彼らが気づき考えて自己理解を果たせるまで諦めず向き合っていきます。

 

野球選手だけではありません。

36歳女性、短大卒、年齢と学歴で諦めてますが、でもあなたにはネイティブレベルの英語があるじゃない!?彼女がそれに気が付いているかどうか。

25歳女性、高校を出て夜の飲食でしか働いてない、でもそこで培ったあなたの目配り気配りは俺には十分伝わってます。

25歳男性、俺に相談すればよかったのに生命保険の世界に、案の定嫌いになった…。

でも成績は入社以来半年間ずっと1位、その見上げた根性はほかでも活きるはず。

 

営業の世界から人材の世界へ。

改めてこれぞラストジョブ、天職だと感じています。

これから採る➡育てる➡評価する、の3つのフェースで世の中に貢献したいと思います。

つづく